評価と感想 『BATTLE PROGRAM』 ~スグに使える護身術~ 【護身と格闘技の違いとは?】

少し長くなってしまうのですが


私がバトルプログラムを
作った理由を踏まえてお話させて頂ければと思います。


バトルプログラムには3つの特徴があります。

・ほぼすべての技が2ステップ以内に出せる。

・技数を4つに厳選してある。

・高威力の技のみで構成してある。


理由ですが、私自身の考えでは
『護身術』と『格闘技』は明確に
分けなくてはならないと考えているからです。


なぜなら、護身術というものは
常に“緊急の場面”です。

そのため

・とっさに出せなくてはならない

という前提があります。

そのため、バトルプログラムでは

・ほぼ全ての技を2ステップ以内に出せる。

・技数を極力減らす。

ように構成してあります。


たとえばですが、2ステップ以上の技の例ですが、

1、相手が振りかぶってきた攻撃を
  まわし受けで外側に払う。

2、残った手で、敵の顔面に掌打を加える。

3、相手の体制が崩れたら、
  払った側の肘関節を極める。

4、足をかけて倒す。

といった技術があるとします。

この技術を私が生徒へ教えたとして、
それが果たして緊急の場面で繰り出せるのか?


という疑問を私は持っています。


私たちプロ格闘家のように
毎日4時間~8時間の練習を
3年ほど行えばこのような技が
身につくかもしれません。



しかし、通常はプロ格闘家志望者でない限り
そこまでの練習時間はとれないはずです。


となると、護身の技というものは
格闘技で教える技とは全く違う
論理体系にしなくてはなりません。


つまり、

・誰でも簡単に出せること

というのが絶対条件になります。

そのために、バトルプログラムでは
複雑な工程の技は無くし、


ほぼ全ての技を2ステップ以内に
できるように構成してあります。



また、私が“4つの技”に絞っているのも理由があります。

それは、人間は選択肢が多ければ多いほど、
『反応』が遅れるからです。


危険な場面、緊急の護身の場面において、
知っている技が多ければ多いほど、

人は「何もできなくなる」のです。

正確に言うと「何をすればいいのか迷ってしまう」となります。


これも、私たちプロ格闘家のように

“常日頃から戦いの練習をしている”

という人種においては問題ありません。



しかしながら、
一般の人が使う護身術においては、
技数の多さは混乱を招く結果となります

なぜなら、結局

「その時何をすればいいのか
 “ベスト”の技を選択できない」


からです。



反応が0.5秒遅れれば
一方的にやられてしまうのが路上の戦いです。



このため、バトルプログラムでは
極力効果的な技に絞り、結果的に
4つの技とその応用技にしてあります。


最終的には

・接近技1種類

・遠距離技1種類


合計2種類になるまで
技数を減らさせています。


これにより、とっさのときにこそ
迷わず繰り出せるようにしているからです。


そして、最後の3つ目の特徴の

・全ての技が高威力

というものですが、


護身という場面は、そのほとんどが

『大きい人が、小さい人へ』

『力の強い人が、弱い人へ』

『男性が、女性へ』


という構図が成り立ちます。



つまり、

・力が弱くても効果のある技

でなくては、そもそも意味がないのです。

しかし、格闘技の技というものは
その全てが『対等』な相手を想定して作られています。



格闘技には必ず『階級性』
があるのが、その最たる証拠です。


そのため、格闘技の技は

『自分と対等か、体力の劣る人』

にしか通用しない技が多いのです。


私はアメリカでヒクソンに学んだあと、
アメリカや日本で様々な護身のスクールや
DVDを見ましたが、

その全てがいわゆる『格闘技』を
教えているものでした。



もちろん、格闘技の技術体系は
素晴らしいものです。


しかしながら、『格闘技』というものは、

・練習時間がたっぷりとれる

・体力が敵と同等にある


といった人間でないと
使えないという欠点をもっています。


この理由から、プロ総合格闘家の
私が教える技なのにもかかわらず、


バトルプログラムはそのほとんどが
『格闘技で禁止されている技』
で構築されています。



つまり、それは裏を返せば

・高威力の技

・一発で終わる技


ということです。


「訓練しないと出せない技」

というのは、護身において意味がないと私も考えています。



私はプロ格闘家ですが、
護身術においてはいわゆる格闘技ではなく、

・一般の人でも簡単に出せるもの

・力の弱い人でも効果の高いもの


に厳選して構築したものがバトルプログラムだと
思って頂ければ幸いです。

 評価と感想 『BATTLE PROGRAM』 ~スグに使える護身術~ 【護身と格闘技の違いとは?】